日本は先進国でありながら、企業におけるメンタルヘルス対策は、欧米に比べてかなり遅れをとっています。従業員の心の病気は「個人で解決すべき問題」として置き去りにされてきたのです。しかしそれは、決して個人の問題ではありません。従業員の心の不調は、企業活動に大きな影響を及ぼします。
■ 心の不調が離職理由に
うつ病などの心の不調で休職した社員の約40%は、休職中や職場復帰後に退職しているとの統計があります。また、新入社員の3人に1人は3年以内に離職しており、その理由として「仕事のストレスが大きい」「職場の人間関係がつらい」といった、メンタルヘルスに関する理由が多くを占めています。退職者が出ると他の従業員への負担が大きくなり、新たなストレスを誘発してしまいます。
■ 業務パフォーマンスへの影響
悩みや不安、ストレスがあると、心身に深刻な影響を与えるとともに、業務のパフォーマンスへもマイナスの影響が大きくなるでしょう。心に不調を抱えた社員は仕事のモチベーションが低下し、業務生産性も著しく低下すると指摘されています。アメリカにおいては、精神疾患を原因とする労働損失日数は年間2億日にもなるという統計があります。
職場いじめ、残業の強制、パワーハラスメントなど、心の不調につながる問題は数多くあります。働く人のうつ病や自殺の件数も年々増加傾向にあり、早急なメンタルヘルス対策が必要とされています。「メンタルヘルスは個人の問題」という考え方では済まされなくなっているのです。しかしメンタルヘルス対策の重要性を理解していても、具体的な対策方法が分からなかったり、多忙なため実現できないケースが多いのも現状です。
そこでレアリーゼでは、北海道において心理学とカウンセリングを基本とする講演・研修を行っております。職場のメンタルヘルス、人材育成、ハラスメントなどをテーマに、企業様それぞれが抱える現状に合わせて実施させていただきます。詳しくは、お電話やサイトのフォームからお気軽にお問い合わせ下さい。