少し遅くなりましたが、8月21日に開催されました「カサンドラ・ラボ設立記念5回連続オンライン講演会」の報告をいたしますね。

noteにも書いています。 講師の田村良輔さんはIQ140・自閉スペクトラム症積極奇異型という発達障害を抱える立場でありながら、同時にカサンドラ症候群にも陥る経験をされています。

田村講師は、祖父に可愛いがられた幸せな赤ちゃんだったようです。でも、そのせいで両親から嫉妬され(親がオトナになり切れていない例ですね)、それまでとうってかわって無口になった幼児期でした。近所の小学校に忍び込んでうさぎを脱走させた「変わった子ども」だったとか(発達障害を抱えるお子さんは、幼少期に「変わった子」と評されることが多いようです)。算数や数字が大好きで無邪気に勉強した時期を経て、大人になるにしたがって周囲のご機嫌を取るようになっていったとのこと。環境になじむために子どもができる唯一の方法だったのでしょう。そして、「父親の不倫も僕のせい」「100点取ってもほめなかった母親」という葛藤を持ち続けたのだそうです。

その後、20代から30代にかけては難病と手術を繰り返し、恋愛もされたのですが2回の結婚と離婚、セックスレスと、どの結婚においても相手に心地よく過ごしてもらおうとした気配りが、かえって自分に嘘をつく結果になったそう。その背景には、相手に性的な魅力を感じられなかったことと、妻の実家への依存がありました。

もう少しで50歳を迎える田村講師。これからは、「自分の機嫌は自分で取る」「ミスは自分の問題、でも不機嫌は相手の問題(課題の分離)」、そして「誰かを笑わせる未来」の3つを目標に、人生を歩んでいきたいとのことでした。

参加者の方々からの積極的な質問や感想があり、充実した時間となりました。
ありがとうございました!

次回は・・9月18日(土)13:30より『アスペルガーの館』他多数の著書のある村上由美さんをお迎えして開催します。詳細・申し込みはカサンドラ・ラボのHPまで↓↓↓

https://cassa-lab.wixsite.com/cassalab/event-202109